アゴの成長
2014年1月16日
先日所用で出かけていたので、帰ってきて子供が録画して見ていた番組を何気なく見たら、アゴをコンプレックスにした芸人さんや俳優さんが出ていました。話を聞いていると、本人としては子供の頃は普通だったのに、「体がぐっと大きくなった時にアゴが伸びた」と言っていました。 皆さんもご自身やお子さんが、子供の顔だったのが、ある時から急に大人っぽい顔になったという思いがあると思います。
なぜでしょうか? それは、人間の体は成長時期に応じて成長量が違い、全身の成長を示すのを成長曲線と言い、S字型を示します。これは、生まれてから大きな成長量を示す時期が2回あるからです。男女差と個人差がありますが、生まれてから2歳くらいまでと、思春期と言われる12歳前後の時期です。特に思春期では急激な身長の伸びが特徴ですが、この時期に下アゴの骨もこの時期に大きくなり顔の深さが増えることによって、顔の上側と下側のバランスが変わり大人っぽい顔へと変化するのです。
矯正歯科治療では、このアゴの成長を治療に利用できる時期として大切な時期と考えています。そのために、子供さんの治療を考える場合には、治療開始するしないに関わらずこの思春期にあたる成長期の前の時期に診せていただく事が重要だと考えています。