矯正治療でのゴムかけ
2014年12月13日
こんにちは、福井の矯正歯科みねた 院長の峰田です。
今日は、矯正歯科治療の中でのゴムについてお話しします。ゴムは英語ではエラスティックと言い、矯正治療用の小さな輪ゴムのことです。矯正治療で歯が動くのは、ワイヤーの力によります。ワイヤーの力を歯に伝えるためにブラケットを着けるのです。ワイヤーには太さや、断面の形でいろいろな種類があり、歯に三次元的な力が加わります。しかしながら、上と下の歯の間での垂直的な力や、前後的な力はワイヤーだけでは十分に発揮されません。そこで、上と下のブラケットやワイヤーの間でゴムをかけて、上下の歯や顎に対して垂直的、前後的な力を加えるのです。
特に顎の骨に対して十分な力を伝えるためには、ゴムをかける十分な時間が必要です。そのために理想的には食事中以外、24時間着けてもらいたいのです。せっかく一所懸命毎日ゴムを着けてもらっても、7〜8時間程度では十分な力が歯や骨に対して伝わりません。 また、ゴムも1日経つと力が弱くなって、必要な力が伝わらなくなるので、最低でも1日1回は新しいゴムと交換する必要があります。
歯並びの状態にはよりますが、このゴムかけによって治療の結果もずいぶんと変わります。ゴムの大きさや、強さもいろいろな種類があり、目的によって着ける場所も重要になります。ゴムの種類や、目的に応じたかけ方がありますので注意を守って着けて下さいね。
着け初めには痛みがあったり、毎日ゴムを交換するのが面倒という事もあるかもしれませんが、頑張って指示通りに着け下さいね。 私たちも、出来るだけ頑張ってゴムを着けてもらえるように応援しながら治療をしています、一緒に頑張りましょう。