医院ブログ

かわら版5号を発行しました −その1−

2015年10月7日

福井県福井市の矯正歯科みねた、院長の峰田です。今回もスタッフが頑張ってくれて、かわら版第5号を作ってくれました。今回は歯周病についての豆知識です。

ー歯周病とはー歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

歯周病の原因
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。 その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。

歯と歯ぐきの間に残された歯垢(プラーク)
歯周病とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。

ー次のことも歯周病を進行させる因子となりますー
1.歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
2.不適合な冠や義歯
3.不規則な食習慣
4.喫煙
5.ストレス
6.全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
7.薬の長期服用

「健康な歯肉」
特徴:薄いピンク色の歯肉。歯と歯の間に歯肉が入り込んで弾力がある。歯肉が引き締まっている。ブラッシングでは出血しない。

「歯肉炎」
特徴:赤色の歯肉。歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。ブラッシングで出血する。腫れた歯と歯肉との間に歯垢が溜まり悪化する。

「歯周炎」
特徴:赤紫色歯肉。歯と接している歯肉が更に腫れる。ブラッシングで出血や膿がでる。歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まる。歯肉が退縮して歯が長く見える。歯周ポケットが深くなり骨(歯槽骨)が溶ける。

現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。
大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。

歯周病は治るの?

この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。 以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。
そのためには・・・
正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。
歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。
傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすることです。
健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。 (日本臨床歯周病学会ホームページより)

PMTC(専門的機械的歯面清掃)PMTCは、予防を目的としてますので、バイオフィルムを破壊し、細菌除去、それにより免疫力の向上・再付着予防などの効果があります。全歯面施術します。3ヶ月サイクルくらいでバイオフィルムができてくるため、1~3ヶ月(口腔内環境などによります)サイクルで施術します。定期的に行うことで効果があります。毎日に汚れがつきにくくする効果もPMTCにはあります。

【スウェーデンの歯科医師ペール・アクセルソンが提唱した予防歯科医療の施術。アクセルソンによると、その定義は「歯科医療従事者(特にトレーニングを受けたデンタルナース、歯科衛生士、歯科医師)によって行われる歯科医療サービスで、プラークの選択的除去」である。歯肉縁下1-3mmまでに存在するプラークを機械的に操作するインスツルメントとフッ化物含有ペーストを用いて除去する。深い歯肉縁下プラークバイオフィルムも除去する場合は、広義のPMTCと表現する。】

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